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岡南飛行場にてMASCによる新規事業計画「SCAI28」の説明会、空飛ぶクルマ新機種見学に参加しました!

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2024年7月3日、岡山・岡南飛行場にて、一般社団法人MASC(以下、MASCとする)による瀬戸内エリアにおける空飛ぶクルマの事業化に向けたプロジェクト「SCAI28(スカイ)」の説明会と、本プロジェクトに向け新たに導入した機体「V2000CG(AUTOFLIGHT社製、中国)」のお披露目に参加しました。
また、「SCAI28」は7月3日、大阪府、大阪市、兵庫県にて、空飛ぶクルマの社会実装促進事業に採択され、より自由に、より活発に、関西・瀬戸内エリアでの空の移動ができる社会の実現を目指していくことを発表しました。

「SCAI28」とは「Setouchi Community AAM Infrastructure 2028」の略であり、2028年頃を目標に瀬戸内エリアにおける空飛ぶクルマの事業化を目指す、MASCが取り組む新たな事業計画のことです。瀬戸内エリアは大小さまざまな島が点在し、豊かな資源・産業に恵まれた地域ですが、人口減少、高齢化問題に加え、瀬戸内海沿岸部と内陸部・離島の間に交通アクセスの格差が拡大しているのが現状です。MASCは、新たな空の交通手段として注目されるAAM(Advanced Air Mobility)を活用し、瀬戸内エリアの課題を解決していくことを目指しているとのことです。

今回新たに導入された「V2000CG(AUTOFLIGHT社製)」は無操縦者航空機と言われ、人が乗れる構造ではあるが、操縦者が乗り込まないで飛行することが出来る装置を有する航空機に分類されます。
実機見学に加え、実際にプロペラを回転させた点検を含む機体の各機能点検の様子も見学させていただきましたので、その様子を紹介します。

実機見学の様子

全長11.5m、全幅15m、全高3.3m、最大離陸重量2,000kgの大きな機体ですが、動力源は電動のためプロペラの回転音はとても静かです。
(※強風のため風の音で聞こえにくいです。申し訳ございません。)

プロペラは、リフト用が10枚、推進用が3枚付いており、固定翼モードの巡航速度は時速162kmあります。一般的なヘリコプターが時速180~200kmと言われているのでヘリコプターより少し遅いくらいですが、車と比べると直線に飛行できる分、はるかに速く移動ができます。

固定翼モードで飛行する際に使用するプロペラと尾翼部分です。

垂直離着陸時に使用する、リフト用のプロペラ部分です。

前方の翼部分です。この翼の先にピトー管がついています。

両サイドの翼部分です。細かい構造まで近くで見られる機会はなかなかないので、とても勉強になりました。

貨物として使用するため、通常はシートがない仕様ですが、今回はセレモニー用にイスを取付けて展示されていました。大人が5人入れる大きさがあります。

 

無操縦者航空機なので、パイロットは乗り込みません。事前に決められたルートを遠隔操作で飛行します。

 

ドローンや空飛ぶクルマの機体開発において先陣を切っている中国産の機体を間近で見学し、勉強になることもあり、とても貴重な機会をいただきました。
引き続き、AeroVXRの活動を投稿していきますので、次回も楽しみにしていてください!