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福島ロボットテストフィールドに行ってきました!

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2024年2月21日、福島県南相馬市にある福島ロボットテストフィールドへ、施設見学と意見交換のため訪問させて頂きました。
お忙しい中、ご対応いただきました職員の皆様、本当にありがとうございます。

2020年3月、福島イノベーション・コースト構想に基づき全面開所した福島ロボットテストフィールドは、陸・海・空のフィールドロボットの開発実証拠点として、現在も日本中の企業から予約が殺到しています。
開所してから約4年が経ち、現在の施設の様子やこれまでの活動についてお話を伺ってきましたので、その一部を紹介させていただきます。

 

施設概要

福島県南相馬市復興工業団地内の東西約1,000m、南北約500mの敷地内に「無人航空機エリア」、「インフラ点検・災害対応エリア」、「水中・水上ロボットエリア」、「開発基盤エリア」が設けられ、浪江町・棚塩産業団地内には、長距離飛行試験のための滑走路が整備されています。
訪問当日はあいにくの雨でしたが、すべてのエリアを見学させていただきました。

無人航空機エリア

全長約500m、幅約20mの滑走路や緩衝ネット付飛行場、ヘリポート、風洞棟等があり、広い敷地で飛行試験を行うことができます。 現在の利用者の中で、最も利用頻度の高い施設が「滑走路」と「ネット付飛行場」の2つだそうです。格納庫や作業部屋、滑走路を見渡せる部屋等が併設され、長期滞在して飛行試験を行うことも可能です。


滑走路は、固定翼タイプ等の利用もありますが、未舗装部分を合わせると横幅約100mもあるため、広いエリアを飛行したい方に人気のエリアだそうです。


緩衝ネット付飛行場は、全面利用から3分の1の利用まで区画を分けて使用でき、高さ10mまで飛行可能です。ネット付飛行場は屋内と同じ取り扱いのため、飛行時の面倒な許可・申請等が必要なく、開発段階の試験飛行にはとっても有難い施設ですね。

水中・水上ロボットエリア

大小2つの水槽がある施設や、水没した市街地を再現したフィールドがあります。今回は、屋内の水槽を見学しました。ダムや河川の橋脚、湾港の埠頭等を再現し、点検・調査用ロボットの試験や訓練が可能です。


こちらの小水槽は、幅3m、長さ5m、深さ1.7mあり、水中の動きを横から確認することができます。水流発生、濁度調節ができるので、機体に搭載する観測機器の性能を試験できます。


こちらの大水槽は、幅12m、長さ30m、深さ7mあり、水中構造物の点検、点検対象物の設置、水流発生、暗所の再現ができます。


老朽化した水中構造物の凹凸や亀裂等を模擬した、こちらのテストピースを大水槽の中に設置し、映像を通じて亀裂等を確認できるか試験することができます。

インフラ点検・災害対応エリア

雨のため、車でエリア内を走行しながら見学しました。試験用の橋梁やトンネル、プラント、市街地、瓦礫・土砂崩落が再現された広大なフィールドです。研究開発だけでなく、平時・災害時の訓練にも活用されているとのこと。2021年度には、試験用プラントと試験用トンネルで、ワールド・ロボット・サミット2020のインフラ・災害対応カテゴリー競技が開催されています。

開発基盤エリア

福島ロボットテストフィールドの本館であり、研究棟の中には、多くの研究室やロボット性能評価のための高性能機器が備えられています。見学時は、この場所を拠点に研究開発を行っている企業の研究室が立ち並んでいました。

今後も、イベント等へ参加・訪問した際には投稿していきますので、楽しみにしていてください!
引き続き、宜しくお願い致します!