ISO 9001の改訂に関する動向
2023年から開始されたISO 9001(品質マネジメントシステム-要求事項)改訂作業について、2025年8月27日に国際規格案(DIS)が発行され、ISOメンバーによるDIS投票が開始されました。
投票は2025年11月19日に締め切られ、2026年1月26日~1月30日に開催されるISO/TC 176/SC 2/WG 29メキシコ会議において、DISコメントへの対応が検討される予定です。
なお、JIS Q 9100:2016につきましては、ISO 9001の改訂に合わせて見直しが行われる見込みですが、現時点では正式な情報は公表されておりません。
新たな情報を入手次第、本ホームページにて随時お知らせいたします。
発行・移行予定
発行予定 :2026年9月(ISO 9001:2026)
移行期間 :発行後おおよそ3年(2029年頃まで)
※現時点では正式版未発行。条文や章番号・要求事項は確定していない。
改訂の主なポイント(現時点での議論/案)

組織への影響・準備ポイント
● リスク評価の見直し :気候変動・事業継続リスクを含める
● 品質文化・倫理行動の醸成 :教育・研修・行動規範の明確化
● 利害関係者ニーズ把握 :情報収集・マネジメントレビューに反映
● 変更管理・内部監査の強化 :文書・手順・教育の更新、効果確認
留意点
● 内容は現時点での「議論/案」ベース
● 移行期限や要求事項は正式発行で確定予定
● 企業は移行準備を見込みベースで開始することが推奨
