国土交通省航空局が無人航空機のレベル3.5飛行初実施について飛行の承認を行いました
国土交通省航空局は、無人航空機の事業化を強力に推進するため、2023年12月8日に無人航空機のレベル3.5飛行初実施について飛行の承認を行いました。航空局は、中山間地域における無人航空機を活用した配送サービスの事業化を推進するため、年内に新たに「レベル3.5飛行」の制度を新設することを目指しているとのこと。この度、無人航空機のレベル3.5飛行の先行事例として、株式会社NEXT DELIVERYからの申請を12月8日に承認しました。
引用元:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/report/press/kouku10_hh_000246.html
レベル3.5飛行とは
日本における無人航空機の飛行には、レベル1~4までの区分が存在し、それぞれに飛行できる条件が異なります。
レベル3では、離島や山間部等の無人地帯上空の目視外飛行が可能となります。レベル4との大きな違いは「第三者の上空を飛行しないこと」です。
しかし、無人地帯であっても歩行者や走行中の車両が飛行経路下にいる可能性も考えられます。そのために、第三者が立ち入ることがないように立入管理措置を行い、飛行経路下に第三者がいない状態を確保することで、無人航空機が落下した際の第三者への被害等を防止します。
立入管理措置の内容としては、「補助者の設置」「立入禁止区画の設置(柵等により物理的に阻止)」「注意喚起の実施(看板等の設置)」があげられます。
今回のレベル3.5では、無人航空機にデジタル技術を活用(機上のカメラによる歩行者等の有無の確認)することにより、補助者や看板の配置といった立入管理措置を撤廃するとともに、無人航空機の操縦ライセンスの保有および保険への加入により道路や鉄道等の横断を伴う飛行を容易とすることを目的としています。